傷が再生してはまた傷を作る

いつになったら癒されるのか

アンジーは乳がんの可能性87%で発症する前に乳房を切除した。まだ起きていないこと、起きるか分からないことでリスク回避のために身を切る

発症する可能性が高いから、いつか来てしまうかもしれないその日を恐れて毎日を生きるのは確かに辛い

 

行動を起こさなければ、ただ立ち止まっていれば傷つくことは起きない

もう傷つきたくない気持ちと、古傷を庇いながら一人の世界に閉じこもっていることの孤独の辛さゆえに前進したい(とにかくここに居たくない)気持ちが綯い交ぜになって、もう何がなんだかわからなくなって、誰かに救われたいという気持ちだけが強くなって、いつもここぞという時の選択を誤る

自分の気持ちしか見えていない

「もしかしたら」という自分が救われる一縷の望みを託すように勝手な期待を他人に押しつけ、それに反することをされると、勝手に裏切られた気持ちになる。童貞のようだ

自分に裏切られているだけ。それに目を向けたくなくて、他人のせいにすることで自分の心を保っている。前進しなくて当たり前。

他人に期待なんてするもんじゃない。何様よ

どうしたら間違えずにいられるのかな。理性でたぶん知ってる筈なのに、どこか知らん顔している気がする

一生このままかもしれない

信用しすぎる、都合の悪いことには目をつむる、リスク回避を一切出来ていない

 

幸せになりたいという言葉が大嫌いだった筈なのに、いつの間にかそう思ってしまっている

幸せであることを感じていないのは自分のせいなのに

起こるかもしれない良くないことを予想しては、もう起きてしまったかのように嘆き、でも起きないかもしれないという希望の光を探り、その儚いきらめきに頭のてっぺんから足の爪先まで任せてしまう。悪いことを考えることに疲れてどうでもよくなる。

 

いつも辛いことになる選択をした自分の愚かしさを呪うのに、目先の藁に手を伸ばしてしまいまた愚かしい選択を繰り返す

独りでいることよりも傷つけられても誰かといることの方が自分の中で比重が大きいだけに過ぎないと考えれば楽なのだろうか

妹が羨ましい

喉の奥はずっと甘いまま


キラキラ光ってるものが好き

何もかも忘れさせてくれるから